交通事故、不動産関係事件、相続問題、労働問題、その他のご依頼も承っております
交通事故問題
ケース
衝突事故を起こしてしまった。こちらの非は認めるものの、過失割合が「10」というのは納得できない。相手側の請求は過大なのではないか。
弁護士の対応
ご依頼者の言い分はもっともです。警察官が作成した実況見分調書等を取り寄せ、過去の事例と付き合わせてみました。
結果
類似ケースの判決などを踏まえ、相手方と交渉し、お互いが納得できる合意が成立した。
弁護士からのアドバイス
ご依頼者に疑問や不満があれば、まずは弁護士に相談することをお勧めします。保険に加入していれば、弁護士費用を気にしなくて済みます。
不動産関係
ケース
家計が苦しく、マンションの家賃の支払いをしなかった。大家から特に催促がないので、そのまま半年が経過した。ある日、大家より、「マンションから出て行け。滞納家賃を合計60万円支払え。」という内容の訴状が届いた。一声かけてくれれば良かったのに、いきなり請求されても、それだけのお金を用意できない。
弁護士の対応
訴状が届いている以上、そのまま放置すると相手の言い分を認めることになり、敗訴が確実になってしまいます。ここは形式上、賃貸借契約の解除の有効性を争いましょう。訴訟が長引いている間に大家と交渉しました。
結果
和解した月の翌月から本来の家賃に5万円を上乗せし、1年をかけて返済する旨の合意を取り付け、マンションから出て行かなくて済みました。
弁護士からのアドバイス
裁判の勝ち負けだけに目が向くと、「すぐに出て行かなくては。」という発想に陥りがちですが、上手に和解できる場合もあります。落ち着いて作戦を立てていきましょう。
相続問題
ケース
ご依頼者である長男が親と同居、次男は家を出て遠くに住んでいる。このようななか、父親の死亡によって相続が発生。長男は、毎月10万円の生活費負担や親の介護などを理由に、相続分の上乗せを主張。対する次男は、長男の貢献を認めず、法定相続分どおりの分割を望んでいる。
弁護士の対応
ここで徹底的に争うと、兄弟間に禍根を残してしまうでしょう。いずれお母さまの相続が発生するはずですから、その際再びもめてしまう可能性も考えられます。弁護士が間に立ちますので、平和的な解決を図ってはいかがでしょうか。
結果
「長男の介護が労働対価になるのかどうか」が論点になったものの、最終的には、次の相続分も見据えた遺産分割案がまとまりました。
弁護士からのアドバイス
遺言を作成されていない方へ。
このような争いを防ぐにためにも、生前から遺言を作成してみてはいかがでしょうか。親族を呼び、自分の気持ちを伝え、配偶者やお子さんが納得するような遺言を作成しておきましょう。
労働問題
ケース
会社に未払い残業代の相談をしたら、タイムカードのデータを消されてしまった。証拠がなくて困っているが、どうしようもないのだろうか。
弁護士の対応
パソコンの使用ログやメール履歴、勤務日誌、個人の手帳など、証拠になりそうなものをかき集めてみましょう。立証できない日が多少あったとしても、「残業が常態化していたこと」を示せれば十分です。また、正当な理由がないのに支払いを拒否する使用者に対しては、裁判所が制裁として「付加金」を科す場合もあります。
結果
時間外労働賃金の請求は過去2年分しか行えないため、その範囲で支払う旨の合意が結ばれました。
弁護士からのアドバイス
残業代は「タイムカードがなくても請求できる」ということを、ぜひ、お知り置きください。重ねて、勤務管理ができていなかった会社側の非も主張できます。もし万全を期すなら、出退勤の時刻をスケジュール帳などに記載しておきましょう。
セカンドオピニオンについて
複数の弁護士の意見を聞くことは、大切です。複数の弁護士の解釈に違いがなければ、親身になって相談に応じてくれる弁護士を選ぶと良いでしょう。「任せておけば大丈夫」タイプの先生に依頼された場合は、ご依頼者と弁護士の方針にズレが生じても、依頼者が気付けないため、意図しない結果に終わる可能性があります。
問題は、弁護士の解釈が弁護士間で異なる場合です。得意分野やスキルにも関係してきますので、多数派を選ぶことが必ずしも得策とはいえないでしょう。そのようなときは、とにかく内容を問わず、色々と質問してみてください。黙って聞いていてはダメです。その上で、誠実さや話していることの説得力で判断してはいかがでしょうか。